総本山 三井寺
Miidera temple

坐禅(止観
Zen meditation

坐禅(止観)

総本山 三井寺(園城寺)

山の自然に包まれた三井寺の境内。日常の喧騒を離れ、周りに遠慮することなく、ただ座ることに全力で集中する。清閑な空間で心と向き合うひとときは、心と体を整え、軽くしてくれます。

 

三井寺の体験の中でも一番人気の座禅(止観)は、ほとんどの方が初めて。高齢の方から小さなお子様まで、その時々に合わせた分かりやすい説明で、丁寧な体験を受けられます。

体験概要はこちら

座禅(止観)は琵琶湖を見下ろせる高台にある、観音堂書院で体験が出来ます。まずは観音堂で受付を。観音堂は西国三十三箇所観音霊場(日本最古の観音巡礼)の第十四番札所として、篤く信仰されています。

受付は、観音堂を入り右手にあります。ここで書院への入り口も教えてもらいます。

琵琶湖を背にして、観音堂の右手側を進むと、観音堂書院の入り口です。案内してくださる僧侶が出迎えてくれます。靴を脱いで廊下を進んでいきます。

奥の広いお部屋に着くと、取材時はまだまだ寒い季節だったこともあり、お部屋を温めてくれていました。

 

早速、座禅(止観)についての説明を伺います。

 

”座禅と言えば臨済宗や曹洞宗等の禅宗が有名ですが、禅の起源は天台宗にあります。世界で初めて座禅の座り方等の作法、その教義を正式にまとめたのが、天台宗の祖師でもある、天台大師智顗(538~597)という御方です。これらは『摩訶止観』、『小止観』といった書物に纏められたことから、天台宗では座禅のことを『止観』と呼んでいます。”

ただただ座ることで、普段頭にある色々な考え事や感情が整理され、心がリセットされていくこと。これまで嫌だと思っていたことも見え方が変わってくることを、座禅の歴史上のエピソードも交えながら教えてくださいました。

今回の体験では難しいお話は無く、座禅をする上で大切なこと3つを教わりました。その3つの流れに沿って座禅の準備をしていきます。1つ目は身体を整える、『調身』。まずはストレッチのような準備体操をします。これだけでも肩の周りが少しすっきりとしてきました。

軽くほぐれたところで、身体を組んでいきます。三井寺では、三井寺の祖師である智証大師円珍和尚(かしょう)の独特の座り方を写し座っていきます。

 

まずは足の組み方です。普通の座禅では、両足を重ねて組む『結跏趺坐(けっかふざ)』という座り方ですが、三井寺では智証大師に習い、右足側だけを重ねる『半跏趺坐』で座ります。

 

手は『定印(じょういん)』という結び方。普通は左手の掌に右手の掌を重ね、左右の親指を支えあうように合わせます。三井寺では、左右の親指同士を合わせず、接するかどうかのぎりぎりを保ちます。

 

そして、背筋をすっと伸ばしますが、力は入れません。目は一般の座禅と同じく、目を閉じずに半分開いた「半眼」にします。この状態でぐらつきが無いか、落ち着いて座れる様に身体のバランスを整えていきます。

3つの大切なことの2つ目、『調息』。

座禅独特の腹式呼吸は医学的にも脳を活性化させ、心身をリラックスさせる効果があると言われているそうです。呼吸法を丁寧に教わると、身体中に空気が行き渡ったイメージが浮かんできました。

 

呼吸が整ったら、3つ目の『調心』です。

他には何も考えず、ただただ座ることだけに全力で集中していきます。究極のリラックスを感じながら、この状態で止観へと入っていきます。

鈴(りん)と拍子木の様な介錯(かいしゃく)の音が鳴らされ、電気が消えると、灯りは床の間の蝋燭とお庭からの光だけになりました。ここからは、ただ座るだけの時間です。

再び鈴と介錯の音が聞こえたら、休憩です。痺れていたら足を崩し、楽にします。

休憩中はほっと一息、談笑のひと時でした。撮影の為に障子を開けていたので、寒くないか伺うと、僧侶も寒いけれど気にはならないと笑顔でお話しされていたのが印象的でした。この日は生憎の雨でしたが、止観中は雨音と、漂うお香の香りが心地よく感じられました。

 

足の痺れがとれたら後半です。前半より長めに座ります。その前に、警策(けいさく)という先の平たい棒状の法具の意味や受け方の作法を教わります。

 

『調身』『調息』『調心』をしたら、もう後半の始まりです。「全部仏様に任せて自分はただただ座る時間」という言葉をもらい、止観に入っていきます。

警策は仏様から借りている道具なので、使う前には床(または床の間)に一礼をします。警策は、罰ではなく修行者を励ます意味で行われます。特に体験では、ぽんぽんと軽く叩いてくれるので痛みはありません。

止観を妨げないよう、静かに歩いて回っていらっしゃいます。ポンと肩を叩かれたら合図です。三井寺では、後ろからではなく、前から警策を入ります。

合図があったら合掌をします。この合掌は僧侶に向かってではなく、仏様に向かっての一礼です。

両腕を交差させ、頭は亀が甲羅に入る様なイメージで低くし、警策が当たらない様にかがみます。警策は痛くなく、むしろ背中が解れるような気持ち良さがありました。終わった後はもう一度合掌、仏様に手を合わせます。

止観が終わった後は、法話をしてくださいました。

 

実は、はじめに僧侶から”今回の体験の中で、1分でも10秒でも、ほんの一瞬でも、ただただ何も考えず座ることに集中することで、頭と身体を休ませてあげる時間ができれば今日は成功と言える” そんな言葉をいただきました。

 

ただ座ることに集中し、他には何もしなくて良い、とても贅沢な時間。それは、身体をほぐし、呼吸に集中し、考えを連想していかないこと等、ヨガの瞑想に通じる瞬間もあり、座禅や仏教を身近に感じていく時間でもありました。一度体験したら普段の生活にも取り入れやすい座禅(止観)。忙しい時こそ、静かに座る時間を持つのはいかがでしょうか。

 

体験名

坐禅(止観)

場所

総本山 三井寺 観音堂書院

滋賀県大津市園城寺町246

目安時間

約45分 - 60分

開催時間

9:00 - 16:00 

参加可能人数

5名 - 100名(100名以上は入れ替え制で対応可)

料金

1,000円 ※別途入山料が必要です

予約方法

お問い合わせ

総本山三井寺
TEL:077-522-2238

​三井寺公式サイトはこちら

アクセス

〒520−0036 滋賀県大津市園城寺町246

・京阪石山坂本線 三井寺駅より徒歩7分

・京阪石山坂本線 大津市役所前駅より徒歩12分

・JR東海道本線(琵琶湖線)大津駅 または JR湖西線大津京駅より 京阪バス三井寺下車すぐ

・名神高速道路 大津I.Cより 湖岸道路経由約10分

・国道1号線より 国道16号線経由約10分